FMたんと「菅原知之の感じるままに」7月10日放送分
ゲスト:高口 恵美(スクールソーシャルワーカー)3/4
「おおむたブリッジ」が目指すこと
今回は、少しおおむたブリッジにおける「活動の柱」と、その柱への思いが語られた。
一つひとつの柱に背景と思いがある。
「生活スキル」「自分の心と向き合う」「個別の相談と動機付け」「子どもの自主性に基づく学び」それぞれの思いが語られている。
菅原が考える「居場所」とは、 安心安全な居場所は場所があればいいのではない 。
「人とのつながり」「誰かがいること」それが居場所になっていく。
そう認識することは容易ではない。その内実を伴う居場所に菅原はあえて挑戦するのだ。
ただ人が集まっているのではなく、 集まっている人たちが安心している。安全だと認識して発言している。そこには対話を通した対等な関係がある。
その状態を、目指しているのだ。
そして、もう一つ菅原がフォーカスしている視点がある。「主体性」だ。
子どもたちが主体的に取り組むことが必要と語り、そして取り組みだけでなく、取り組みたいことを探すこと 。
取り組むことを決めること。それすらも「子どもが行う」、という視点を菅原は重視している。
そして、その体験によって 自分で決めて実行する経験は、さらに「これをやりたい」「これをやってみたい」という子どもたちの今後の意欲にも、自信にもつながっていくと信じているのだ。
菅原はこれまでも 常に、主体性の視点にこだわってきた。
子どもたちの支援の場においても、「自分にできることは何か」。
コロナ禍においても、「明日できることは何か」と、自分自身に問い続けてきた。
そして、今も自分にできることを探して行動しているのだろう。
私たちは自分にできることをしているだろうか。主体的に課題を見つけようとしているだろうか。
そんなことを、考えさせてくれる。
― 前田 佳宏
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