FMたんと「菅原知之の感じるままに」8月7日放送分
ゲスト:下川まさのり・鶴岡章吾(グラフィックデザイナー)2/4
グラフィックデザイナー 下川まさのり氏と、鶴岡章吾氏との対談2週目
今回もゲストをお迎えして4週連続の対談。
ゲストは、いっしょにプロジェクトをやってきたグラフィックデザイナーの下川まさのり氏(以下 下川)と鶴岡章吾氏(以下 鶴岡)の二人。
二人とは仕事で深い根源的な次元でのやり取りをする間でもあり、良き相談相手でもある。
対談1回目はこちら → https://youtu.be/dpTcLdocO3o
今回も菅原が思い悩む「伝わらない」を、デザイナーのおふたりがコミュニケーションを通じ言語化していきます。
2人の言葉で「菅原知之」「医療法人CLSすがはら」を説明していただきました。
ふたりから見た、菅原知之のやろうとしていること・・・・どう映っている?
「開かれた病院」の価値とは?
菅 原 おふたりに聞きたいのは、僕たち法人がやろうとしていることが伝わりにくいところがあるんですけど、おふたりから見た僕や法人のやろうとしていることはどう見えていますか?
下 川 今までにない形、あまり見ない形の法人というか。炭鉱労働者が多く来ていた「病院」というスタートから、今はわーっと枝葉ができて、介護とか障害児のこととか、学童とかされていて、「地域に開かれた」「まちの仕組みの一部」が自然にできている。
「くらし」というか、人の健康に関わっているというのも大きいと思うが、いわゆる「病院病院していない」。そういう「コミュニティ感」があるところだなと思っている。
菅 原 それはどういう価値があると思いますか?
下 川 それは可能性がある。病院としての未来性とはまた違った。菅原さんのところは「がんが治せる病院」とかそういうことではない。「健康」とかよりももっと引いた目線で「くらし」にもっと寄り添ったような。その可能性を感じる。
それには理由がある。いろんなことに対応しているというだけでなく、建物というか建築も理由の一つ。芝があって、植栽があって、平家でオープンな感じ、開けている。建物に入ってからも見通しがいい感じだったり、広くいろんな人が見えて、話しているのが聴こえる。
菅 原 病気を治すことは原点であり、外せない中で、より大きな自分たちのやれることやるべきことをどうみんなに伝えていくのかが課題。そういったことが、いろんなことを通して伝わればいいなと。
鶴 岡 病院、そしてそこに関連する施設やサービスというイメージはあった。いろんな話をさせていただきながら、秋祭りとかを見たときに菅原さんが普段話している「人と人とのつながりを重要視したい」とか、ぼくが病院というサービスに先入観があったからよりギャップを感じた。
「人と人とをつなぐ」って一般企業には難しい。人の体のことを知っているとか、そこを利用している人の環境を把握しているとか、生活に近く、一歩踏み込んだところでお仕事されているからそういうことが出てくるのかなとか。
そういう関連で祭りとか地域とのつながりを持たせているというのは、自然なことだけども、なかなか他では見ないことだなというのが印象的。基本的には階層で分かれているというか、ターゲットが違う中でひとつの場所でいっしょに何かをできるというのはすごく大きいなって思いますね。
「CLSすがはら」が「まち」っぽい?
鶴 岡 そこは病院から始まったというか、人を生かすというか生きるためにサポートする役割のところがすごく大きい。相手のことを考えて、相手がどうしたいのか。いっしょに歩んでいくっていうか、いっしょに並んで同じ方向を見ている状態というか。
下 川 子ども会の役をやっていて、1年やっていたらよそ者だったけどなんとなくその地域のことがわかってくる。どういう人が住んでいてとか。この話に似ている。
菅原さんの法人はちょっとしたまちというか村というかコミュニティそのものの気もする。課題に上がっていることもそうだし、いろんな人がいる。菅原さんの法人自体が「まち」っぽい。企業体であれ、人の集まりだから、そういう面はあるのかもしれない。
その中で機能がはっきりしているものが多い。でも法人機能は菅原さんのところが少しあいまいなのかもしれない。
菅 原 なるほど。この「あいまい」というのはキーワードですね。僕の良くないところでもあるというか(笑)
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