FMたんと「菅原知之の感じるままに」8月21日放送分
ゲスト:下川まさのり・鶴岡章吾(グラフィックデザイナー)4/4
グラフィックデザイナー 下川まさのり氏と、鶴岡章吾氏との対談4週目
今回もゲストをお迎えして4週連続の対談、最終回。
ゲストは、いっしょにプロジェクトをやってきたグラフィックデザイナーの下川まさのり氏(以下 下川)と鶴岡章吾氏(以下 鶴岡)の二人。
二人とは仕事で深い根源的な次元でのやり取りをする間でもあり、良き相談相手でもある。
対談1回目→ https://youtu.be/dpTcLdocO3o
これまで2人の言葉で「菅原知之」「医療法人CLSすがはら」がどのようにみえるのか解説をしていただきました。
今回は、いろんな事業が点在しているけれど点が線にならないと悩む菅原。
ちょっと気になってることや、悩んでること、その人が思っていることを気軽に言えたり、集える空間をつくるにはどのようなことが必要なのかゲストのおふたりと一緒に考えます。
日常性を大事にしていく
菅 原 新しいうちらしい相談ができる。相談という言葉がどうかなというのもある。病院に来たら病気のことしか相談できないとかではなくて、ちょっと気になっていることでも
思っていることをその場所で言えたら。うちもここでそんなこと相談されてもとかではなく
それに対応できる体制をつくっていきたい。
鶴岡さんからもそこにベンチを置いてみてはどうかとか。いろんな事業が点在していて面にならないかとか助言があった。気軽に来て関わって、何か気になることとか、困ったことなんでも聴いていいですよってしていこうと思っています。
人が自然と集うとか、そこでコーヒー出してみようかとか。鶴岡さんが思う点を線にしていくために感じていることは?
鶴 岡 試すことが重要と思っていて。夕方に来ていると患者さんが散歩している。子どもたちがボールで遊んでいて、そこに人がいる。もちろんそこにスタッフもいて、そこがつながっていないというのは「なんでなんだろう」って。
みんなで考えるっていうのは重要。じゃあどうしたらいいのか。子どもたちは例えばどう関わってほしいと思っているのか。
例えば子どもたちはそこにお菓子とかジュースを飲みに来ていて、散歩がてら休憩して、地域の人たちも休憩してコーヒーを飲みながらとか。そこで子どもたちと会話して、患者さんと会話して、スタッフと会話してとか。こう結ばれていくんじゃないかなと。
一つのもので結ばれていくとは思っていないので、複数のやり方を試しながら、どういうものがマッチしていくのかっていうのは今後ずっといろいろやっていく中で答えを決めずにぼんやり、あいまいな状態でみんなつながりたいという中で試行錯誤がおもしろいところでもあるし、重要なことではないかなと思います。
菅 原 イベントでつながることはできるが、日常の暮らしで触れ合うような瞬間がどれだけあるのかって思ったときに日常性が大事で、日常性を大事にしていくときに暮らしているひとが何を求めているかっていうことが大事なんです。
鶴 岡 何かしらみんな目的を持って生きている。その目的を自分だけでは気づけない。ここで対話してぼくをフィルター代わりというのと同じで、日常的にお互いがフィルター代わりで、ちょっと話聴いてもらいたいなーとか、自分が伝えたい吐き出したい思いを聴いてもらえる場所とか5パーセントでも10パーセントでもいいから受け答えしてくれて、残りの部分を自分で考えていくとか。
誰かがそこでコーヒー飲んでいたら自分も少し休憩していこうかなとか。それを求めてくる人もいるかもしれないし。それは日常的にやらないと気づけない
菅 原 誰かと話して自分に気づくというのが前の収録でもあった。それを鶴岡さんも言っている。今後の取り組みでもそれを大事にしないとって思っている。
下 川 日常の中での楽しみになるといいですよね。病院、美容室とかに楽しみで通っている人がいて、会話を楽しみにしていっている。相手をしてくれる人がいて。そんな場になると救いになると思う。
若い人にとっては大したことではないかもしれないけど、希薄にだんだんなっていくことがある。いつも自分を怒ってくれる人がいる笑ってくれる人がいてくれる場。それを大切にしたいと思っている。そこに菅原さんが活躍できる場でもあるんじゃないかなと思っています。
菅 原 “てとての”は、誰かを笑顔にできるという副題がついている。「負けないおにぎり」はうちの管理栄養士がやっている。そのスタッフに話すのは、おにぎりの中身が大事なのではなくて、あなたがうちにいるスタッフのことを思っていること。それが人の行動を変えていく。
うちのスタッフが自分の健康について考えるようになって、それはおにぎりがおいしかったからだけではなくて、自分のことをこんなに思ってくれる人がいるんだって。
そこに価値があるから、これからもそういう思いで続けていってほしいと思います。
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