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  • 菅原知之の感じるままに

【対談】みんな、頑張っている ~ 子どもと親の安心のために ~(ゲスト 叶 真史 1/4)

FMたんと「菅原知之の感じるままに」9月11日放送分

ゲスト:叶 真史 さん(発達支援事業所 ひらそるの芽 代表)1/4

発達支援事業所 ひらそるの芽 代表 叶 真史さんとの対談1週目



2020年4月、大牟田市明治町に「発達支援事業所 ひらそるの芽」をオープンされた叶 真史さん をお迎えし、児童発達支援事業と保育所等訪問支援事業についてのお話について伺います。


療育とは?ひらそるの芽の取り組み、障害を持った児童とのかかわり方。 保護者さんが抱える悩み。叶さんが大切にされてる、保護者支援の思いをお聞きします。



対談1回目→ https://youtu.be/dpTcLdocO3o



 

叶さんの活動について

 2020年4月、明治町に発達支援事業所 ひらそるの芽をオープン。

児童発達支援事業は未就学児を対象に定員10名で療育を行う。作業療法士がもう一人います。個別療育や集団療育という二つをやっています。



療育とは

 特性を抱えたお子さんが来ます。「静かにするのが難しい」「よくけんかになる」とか特性があります。そういう部分を教えたりとか、お子さんだけでなく、親御さんがどう対応したらいいのかとか、保育所等訪問で保育所などでどう関わったらいいかとか行うような仕事です。


ゴールが先に決まって来られたりしますが、できないことをやるよりも楽しいことをたくさんやった方がうまくいったりもする。楽しいことをしながら、好き嫌いがはっきりしているお子さんもいますが、好きなことをしながら力を発揮するにはどうしたらいんだろうとか環境を整えたりもしています。



ゴールを設定しないというのは?

 厳密にはゴールを決めないということはないですが、「これができないといけない」とか決めてしまうとそのお子さんを認めることができなくなってしまう。


だから計画はありますが、親御さんの希望を子どもに全面的に押し付けてしまうとお子さんにとって生きにくくなってしまうことがある。


特性というのはでこぼこ。だからできないことがあってもできることを生かしていけば将来生活できるようになるかもしれない。


だからできないことに着目するよりもいい部分をゴールにして将来仕事に就きたいっていうときにこれが得意ですって言える子にと思っています。


菅原 子どものこと好きでいるということが大事ですよね。会社の社長とか検査したらとんがりがあって、仕事が難しくて困っているという人で、同じようなとんがりがあっても結果が違う。それは背景に幼少期にいいよいいよって親や先生が認めてくれたとかがある。


親がちゃんと子どものこと好きでいられるようにアプローチすることは大事なんだなと思いました。何かをできるようになることよりも、子どもを好きでいられることが大事なんだと。



自尊感情との関わりは

 その辺がやはりゴールだったりもする。例えば個別療育週に3回を3時間ずつ利用したとしてその中だけで劇的に変わることはない。その3時間を家や保育園に広げていくということが必要です。


じゃあその3時間の中で私たちがしていることは、苦手なことも練習したり、好きなこともしたりしますが、一番大事にしていることって、「あなたが好きなんだよ」っていうことで、何かをするからいい子だねじゃなくて、いる、いていい、存在そのものを受容することを大事にしている。


例えば療育のそこに座っていられるということができなくても、それでもいいんだよって、あなたのことが大事なんですっていう大人がそこにいるっていうことが大事なんだなって思っています。


そこを保護者さんもお子さんのこと認めれるように話していったりとか、保護者さんももちろんつらいので、そこを受け止める人って必要なんですよね。


保護者の立場からするとつらさをわかってほしいんです。つらいし逃れられないのはわかってるんですけど、そこを受け止めてくれるっていう保護者支援をするときにはその立場でいるようにしています。ほんとにがんばってるんです。いっしょにいるだけでがんばられていると思う。


もちろんできないこととか、変えた方がいいことというのはいっぱいあると思うんです。

うちも保護者としてやっぱりそういうことはあります。でもそれだけじゃなくて、やっぱりがんばってるよねって。保護者さんもやっぱりがんばってる。


でも子どもさんもがんばってるから認めてあげられるといいよねって、少しずつ、そういう保護者さんが穏やかな気持ちになって子どもさんを受け止めると、そういうところも実際は設定はしないんですけど目標の一つかなと。


菅原 子どもたちが抱えているものに専門職が関わっていくことはもちろん大切だけど、子どもたちによって一番幸せなのは一番身近にいるお父さんお母さんが笑っていてくれること。


お父さんお母さんは一生懸命な中で、専門職から見たら関わり方を変えた方がいいとか言ってしまうかもしれないけど、子どもと親がしっかりつながっていることを支援することが結局一番大事。


そこをどうつないでいけるのかっていうのは、専門職が勘違いしやすいのは自分たちが子どものことを一番よくわかっているとか、自分たちだったらできるみたいになってしまうと、長期的に関わっていくのは家族だから、そこを決して間違わないように立場というか、立場を考えないといけないなーという中で、叶さんが持っている当事者性とか保護者を支援するという部分は大事だと思うし、そこを考えられる専門職というのはすばらしいと思う。

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