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  • 菅原知之の感じるままに

【編集後記】理解し合う社会が、誰にとっても過ごしやすい(ゲスト 叶 真史 2/4)

FMたんと「菅原知之の感じるままに」9月18日放送分

ゲスト:叶 真史(発達支援事業所 ひらそるの芽 代表)2/4


自然に関わり合う関係


対談の2回目は叶さんの事業への思いから始まる。


叶さんの事業所らしさとして語られた「保護者支援」という役割。保護者はがんばっている。その大変さを受けとめるということ。誰もが暮らしやすい社会を作ることにもつながるということ。そして、そのためには出会うということが重要で「知識」ではなく「感覚」で多様な人と関わることが必要だと語っている。


知識で入れるのではなく、それが自然になっている状況が理想的という意図だ。


菅原はここでも出会いの可能性について語る。人とひととが出会うためにはどうすればいいか考えてきた。


そしてみんなが過ごしやすい社会のために、「出会う場」を作ってきたと反省を口にした。菅原はその反省の上で、自然に出会うための仕掛けを考えてきた。


一つのまちのような医療法人と言われたり、ベンチ一つで人が出会ったりできるという試みはその上でできてきたのだろう。


専門性ではなく、過ごしやすい社会になるために理解を促す取り組みを自らの役割として、菅原は取り組んでいる。


私たちも疲れたとき、大変なとき、どう思うだろうか。専門的な解決法より、誰かに理解してもらいたいのではないか。「こうしたらいいのに」よりも「大変だね。お疲れ様」と言って欲しいのはないか。


こうやって理解し合う社会が誰にとっても過ごしやすい社会ではないのか。その気持ちを叶氏は大切している。


菅原の指摘は場がその人を規定してしまうという怖さだ。


施設に入れば、サービスを利用すれば、「利用者」という支援される側というレッテルを貼ってしまう。そのレッテルに裏付けられた関係ではなく、自然に関わり合う関係を菅原は目指している。


そしてそのために自然な出会いを作るための仕掛けを考えている。叶の保護者支援と菅原の理解のための啓発や出会いの場の創出。今後もこの二人の活動に注目したい。



― 前田 佳宏

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