top of page
  • 菅原知之の感じるままに

2021年がどういう年になるのか

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。


昨年を振り返りつつ、今年がどういう年になっていくのか。

そして、自分にとってどういう年とするのかを考えてみたいと思います。


コロナがどうなっていくのかということについては、多くの方々にとって外せないテーマであることは間違いありません。

特に飲食の関係の方々、宿泊を伴う事業の方々にとっては厳しい状況が続いていくと思われます。

いわゆる新しい生活様式、withコロナという言葉も生まれましたが、まさにコロナとどう共生していくのかが問われていく時代になります。

具体的にはビジネスモデルの大きな転換が必要で、いわゆる飲み会というものは来年いっぱいは社会の雰囲気として行われなくなるというのは多くの方が同意するところだと思います。

つまりは、たくさん人を入れて、たくさんの料理やお酒を出して、楽しい時間を作り出すというような事業は難しいと思われます。

宿泊でも団体旅行で切り盛りしていたようなところは難しくなり、改めて一人ひとりのお客さまとしっかりと向き合うようなサービスが求められていくように思います。

それは何も高級な料理、圧倒的なホスピタリティ、とかそういうことではなく、一人一人のお客さまと硬い絆を結ぶようなイメージです。

人と人との関係をベースにしながら、「何かあったら、あなたから買うわ」というようなイメージです。

この「あなたから」ということをどうやって築き上げていくのかが今後の勝負の分かれ目なのでしょう。



この「あなたから」をどうやったら実現できるか、と当然気になるところだと思います。

こうしたことは私の事業である医療介護福祉においても同様で、私自身がどう考えているかを少しお話ししますと、それは「普段」の時間の使い方にあるように思います。

つまり、「何かあったとき」に動いても、時すでに遅しということです。

何もないときからお客さまとつながる努力をしていなくてはならないということです。

我々の事業であれば、例えば「予防事業」などは典型かもしれません。

病気になっていなくても、健康に気を付けることは大切ですが、そうしたところに対して日ごろからこちらが「お客さまのことを大切に想っていますよ~」というメッセージを投げ続けるということです。

予防というのはフィットネスクラブみたいなものもありますが、簡単には健康情報を届けるということだけでも十分予防になります。

こうした日ごろの関係性の構築がとても大切になります。



医療法人としては2021年は地域共生社会に向けて進めていく大切なスタートだと思っていますが、その中でも医療の文脈においては予防事業を更に進めていくつもりで、具体的には

①医療介護リハビリテーションの終了した方への継続的なフレイル予防の場の創出に加え、若い世代に向けても効果のあるメンテナンスの事業を進めていこうと思っています。大切なことは私たちと繋がり続ける場を設けることで、「ちょっと気になる」をいつでも気兼ねなくお話ししてもらえるような距離にちゃんといることだと思います。

②栄養の部分では、料理教室や健康に配慮した食事の提供を進めていきます。食事は全ての人に等しく関わることのできる手段にもなり得る意味で、とても可能性を感じています。料理教室は単に料理を学ぶのではなく、その機会を通じて新たな価値を提供することが目指すところになります。親子で、お父さんと子どもで、高齢の方や若い人、対象者によってのテーマも変わっていく中で、一人ひとりの気づきに繋げられたらと思っています。



2021年にはそういう共生社会の観点からもう一つ大きなテーマがありますが、

それが国交省の人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業

これに無事採択されました。

高齢社会に対する医療介護の担い手が不足する実情を踏まえ、これまでの医療介護制度を中心とした枠組みではなく、高齢者本人の主体性や意欲を引き出し、生きがい、やりがい、介護予防に繋げる環境づくりが課題です。

その中で大牟田市において高齢者や障害者、地域住民が自分たちの仕事や役割を見つけ、参加できるための仕組みを構築していきます。

地域で働く日常空間の整備を目的とした総合窓口の整備を行い、新たな働き方を通じた社会参加の機会の効果を評価し、今後の高齢者等の生きがい・社会参加を促すためのモデルを構築します。

この中での総合窓口の整備として、医療法人においては医療介護福祉のみならず、ライフキャリアの専門家、予防領域の専門家も統合した統合的な相談支援体制を構築していきます。

昨今の対応しているケースでは非常に難しいケースも増えているような実感があります。

その人の置かれている状況をしっかりと受け止めながら、多様な視点で関わっていくことが改めて求められていると思います。



他には介護職チームケア実践力向上推進事業にも採択されまして

ここでは

〇法人理念「一人ひとりの可能性が発揮される社会の実現」に根差して、仕事をとらえ直すことから始めていきます。

法人理念に根差した仕事の3つの側面のバランスをとる

 ①利用者の方々に高い価値を提供する仕事

   ⇒ケアの専門性、利用者様のQOLとの関連性の深い業務…ほか

 ②働く人の興味関心やライフキャリアにあった仕事

   ⇒職業レディネス・テスト(VRT)との対応、自らのありたい姿との対応…ほか

 ③人の特性によらず生産性が発揮できる仕事

   ⇒環境への配慮、業務の標準化(マニュアル化)、3Mの解消、RPAの導入、 超短時間雇用の支援人材…ほか

まずは3月までは②の部分で、働く人の興味関心と働く環境整備を進め、互いのマッチングを進めていきます。

この取り組み自体は数年かけて磨き上げていけたらと思っています。



障害福祉領域においては令和3年度から事業が更に広がってまいります。

子どもから成人まで種をまいてきたものが、ようやく目が出て花が見れるところまでいきそうだなと思っています。

特に中高生に向けてキャリア教育の支援を進めていきたいと思っていること。これは当事者の保護者の方々の「自分の子どもたちに一般就労は無理だ」という声を聴いて、希望が持てない社会ではいけないという想いから始めていきます。

他にも就労移行支援においては、脳血管障害の方々の継続的なリハビリテーションを提供するという取り組みも始まっています。



昨年は

こちらのアメリカン・エキスプレス・リーダーシップ・アカデミーに参加させていただき、

多くの国内で活躍しているNPOの方々と一緒に学ぶ機会を得ることができました。

その中で我々の中での提案事業も発表ができ、若者の幸福度を指標化することを通じて社会変革を起こしていくことについて2021年から進めていこうという話になりました。

これまでの自分は大牟田のため、という視点でずっと取り組んできましたが、自分の大牟田での取り組みが社会のためになるという視点を持って今後は取り組んでいきたいと思っています。



なないろリボンでは

2021年はOMUTA BRIDGEということでオンラインを用いた様々な取り組みをしてきました。

特にオンライン寺子屋はオンライン上に子どもの居場所を作る取り組みですが、子どもたちが参加してくれていて自由にお話しをしたりして良い空間が作れています。

北九州市立大学の学生メンバーにも本当に助けてもらっています。

こうした活動ができるのも、一緒に動いていただいているメンバーの皆さんの協力や、色々な助成金をご支援いただいている団体の方々あってのことです。

本当に感謝しかございません。

来年は一般社団法人化を進め、より事業が継続できるような環境を整えるということで進めておりますので、改めて皆さん方にご報告できたらと思います。

新しいホームページもできあがり、とても楽しそうな雰囲気が伝わるものになりました。

活動が今以上に見えやすくなったかなと思います。

来年は活動資金を確保することはもちろん、オンラインでのワークショップや居場所のプロジェクトを更にアップデートしていくことや、大牟田市や商工会議所と協働で取り組む事業などがスタートしていきます。

子どもたちを地域、社会で育てる、そんな大牟田になっていけばいいなと強く思い、頑張って行きたいと思います。

bottom of page