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  • 菅原知之の感じるままに

【編集後記】2020年、総集編


成長には、変化には「対話」が重要だ

4人との対談を終えて、菅原知之が振り返る。


菅原は語る。オンラインはツールにしているだけ、本質を見失っていないか。 成長には、変化には「対話」が重要だ。そんな切り口から私との対談が始まったのを覚えている。


コロナ禍において、人とひととのつながりを考えさせられる対談だっと思う。今回は対談で見えた、菅原の共通する視点に着目したい。


FMたんと「菅原知之の感じるままに」10月9日放送分



対話の可能性、対等な関係性へ

①菅原の対話論・菅原の関係性論。


対話が一つのキーワードになっているが、菅原は常に対話の可能性に目を向けている。対話による関係性の変化、対等な関係には互いへの理解、それは一面的な理解ではなく、プライ ベートな部分や役割外の理解も含めた対等な関係性への視点だ。


菅原は子どもたちとの関わりから、「大人が教えないと」みたいな感覚に囚われていること、子どもたちの方が適応力が高かったりして、教えられることも多いことを実感している。



・大人は完璧でない

・自分も完璧でない

・その自分を受け止められるか



そんな問いを、いつも自分に投げかけている。



#オンライン面会 #オンライン寺子屋 #おおむたブリッジワークショップ


FMたんと「菅原知之の感じるままに」10月16日放送分



軸を持ち、視点を変える

②菅原の視点の置き所、菅原の視点は常に一カ所にはない。


いくつかの多面的で多角的な視点をいったりきたりしながら、疑問を投げかけ続ける。


例えば、ミクロとマクロの視点


“目の前のことだけでもダメだし、大きな社会の仕組みも見る必要がある”、といった視点。


次に、時間軸の視点


今のことを見ながら、10年先を見ている。その間をいったり来たりする。目標として、目の前のことだけでなく、山の頂上を見て、理念を持って、少し道中はずれるかもし れないが、同じところに向かうことを意識している。


菅原は軸を持ちながらも、いろんな視点を行ったり来たりしながら葛藤しながら、進んできてい るのだ。



#地上7階からの眺め


FMたんと「菅原知之の感じるままに」10月23日放送分


余白から生まれる未来


③菅原の計画論。


計画を立てる自分と計画通りいかない自分について語っている。 しかし、菅原の法人はもうすでにまちになっている。 街ができている。


ベンチをきっかけに患者さんがベンチに座っていたり、スタッフがベンチで食事をしていたり狙っていない使われ方をする。


計画にない創造性がそこにはある。


不確実性の今この余白を菅原は大切にし、そして、その余白から生まれる未来を楽しんでいるのだろう。



FMたんと「菅原知之の感じるままに」10月30日放送分



大人も子どもも安心していられる社会

④菅原の公共性。


菅原は自分のこと一つの事業のこと、一つの分野のことに囚われていない。仕事を自分の法人の人とだけでするのではなく、いろんな人と仕事をすること、もっと大きな視点で見ていく。


「つながって連携し合って、まちをつくる。エコシステムをつくる」と語る。


「何かを創るのではなく、何かと何かがつながっていくシステムを創る」と言っているのだ。


この視点がもはや経営者ではなく、公共を考える人の視点だ。


子どものことだけやっても、高齢者のことだけやっても社会はトータルで良くならない。子どものためには子どもが安心していられる社会と関係性を必要とし、そのためには大人ももっと安心していられる社会でないといけない。


そこを全体で考える菅原の公共性が、まちづくりを進める所以であろう。



最後に

菅原は変化する。

だから行動が多い、情報収集も多い。その分負荷も多いだろう。


しかし、対話をする仲間がいる。

そして対話は耳障りのいいものばかりではない。 苦しい対話もあるだろう。


だが、それを受け止める。自分と向き合い続けている。だから菅原は強い。


菅原のコメントに強く感銘を受けたものがあった。


何かを決めるときに「自分のこととなると決められない」 「何かのために、となるとやらないといけないなって思う」。


この、何かのためにという視点。そして、この使命感だ。


対談を通して一貫して「人とのつながり」と言い続ける。


「目の前の人のことを考えながら社会全体のことを考える」 と言い続けている。


そして絶えず、「対話」を大事にする菅原の活動に今後も期待したい。



― 前田 佳宏

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