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  • 菅原知之の感じるままに

番組初の友人対談!変わらない関係 前編

FMたんと「菅原知之の感じるままに」7月23日放送分(1/5)


 
 今回の対談相手は、菅原の古くからの友人・認定NPO法人 テラ・ルネッサンス 佐賀事務所の佐々木純徹さん。国際協力NGO・紛争の影響を受けた人たちへの支援を行っておられます。

全5回の前半は、ふたりの出会いからふたりの関係についてお話や、学生時代から持つ社会への問題意識。佐々木さんが学生の時に海外へ関心を持つきっかけ、大学時代は違う場所で過ごした菅原と佐々木さんが感じた海外への視点、そしてまた新たな道に進むことになった大学最後の日に起きた出来事とは!?

 

環境の変化と変わらない関係


――― 菅原との関係は?



菅原 高校の同級生。バスケ部で3年間一緒に部活をしていて佐々木さんがキャプテンでした。ちゃんとみんなをまとめていて、責任感が強く、言うところはきちんと言う。先生からも信頼される人でした。プライベートでもみんなに気を配るというようなところもありました。


佐々木 菅原さんの印象は・・・さわやか!!芯があって、自分を持っている。静かだけど。今もあまり変わらないですね。その分社交的でもなかったですし。まわりから見ると少しとっつきにくかったかもしれないですね。みんなを少し離れたところから客観的に見てるような存在でした。



――― 2人とも世界を客観的に見ているところが高校生のときからあったとのこと。いつ頃からこのような関係になっていくんでしょうか?



佐々木 浪人していた予備校時代からよく話すようになりました。よくいっしょに過ごしていて、一緒に食事をしたり。朝から晩まで行動が同じで、他の何人かも含めて、よくいろんなことを話していました。


菅原 佐々木さんのエピソードで印象に残っているのは福知山線の脱線事故のことを話していたときのこと。佐々木さんは、「共感するということが本当にはできない」と話していました。どんなにそこの被害に遭った人のことを考えても、その人たちと自分の間に溝というか距離があるということ。それを20歳前後のところで語っていたことをよく覚えています。



 

FMたんと「菅原知之の感じるままに」7月30日放送分(2/5)



海外への眼差しと目の前の現実


――― 海外との関わりは?



佐々木 大学生のとき、インドのジャワ島というとこで中部地震というのがありました。そのときに現地に行って。海外に実際に行って、現地を見て、というのをよくやっていました。とにかく現地でいろいろと感じたいという思いがありました。


行ってみると、被災地では、家もつぶれているという環境で、すごい状況であっても、意外と普通に過ごしている人もいて。そこでは日常はちゃんと営まれていたり、頑張ろうとしている人もいて。それは行ってみないとわからないことでした。


海外で仕事をしたいと思ったのはその頃からです。いろんな団体が支援に来ていました。自衛隊もその中の一つで、こういう仕事をやってみたいと思って。それがきっかけで自衛隊に興味を持ちました。


菅原 私はそういう意味では行動力はしてなくて。ベトナムの研究とか、国際政治の専門家の先生のもとで途上国の支援や開発経済学の勉強などをしていて。いかに支援が支援になっていないかとか、目の前の人の支援と全体への視点などを学び考えていました。もちろん現地に行ったりもしていましたが。



――― おふたりの思い出の出来事は?



菅原 思い出になっている出来事あります。大学4年生の最後の1月のことです。実家に正月で帰省しました。その実家での話で、卒業後は実家に帰ることが決まります。私にとってそれは予定外のことでした。急にそうなってしまって、泣きながら大学に戻っている道中のことです。泣き終わったくらいに、新幹線に乗ろうとしていた博多駅で、ばったり佐々木さんに会いました。


佐々木 大学にも行って、今後の将来は広がりがあるのに、それを置いて実家に帰るということを聞きました。実家でやるべきことがあると話してくれました。そのとき、すごいなと、ぼくにはできないなと思いました。この人は本物だなと思いました。


それが、二人の思い出になっている「涙の新幹線」と呼んでいる出来事です。



――― 自衛隊に入ったきっかけは何ですか?



佐々木 国際的な世界の課題に興味があって。国際協力をやっている仕事に就きたいと思いました。これまでの活動で、災害時には自衛隊がいち早くきて、活動する状況を海外で見ていましたし、PKOや海外の災害派遣などの活動をしていることも見て、自衛隊が国際協力の大きなアクターであることも知りました。


学生時代、災害や紛争のような場所の人々に興味がありました。災害など、人が一番きつい状況のところにです。そしてそこに支援に入る自分は、自衛隊のような、心身ともに、またさまざまな面で鍛えられるところでの経験が必要とも思っていました。


自衛隊である程度学んだ今、次のステージに行こうと動いているところです。



 


佐々木 純徹  認定NPO法人 テラ・ルネッサンス 佐賀事務所


1983年、佐賀県嬉野生まれ。立命館大学法学部卒業。タイ・マヒドン大学大学院人権・平和研究所(Mahidol University, Institute of Human Rights and Peace Studies, Master of Arts, Human Rights)在学中。 元陸上自衛官(1等陸尉)。10年間の自衛隊勤務の中、国連PKOミッションでの南スーダン・ウガンダへの海外派遣や、中隊長として熊本地震等の災害派遣活動に従事した経験をもつ。 2020年7月からテラ・ルネッサンス佐賀事務所で勤務開始。主に九州・佐賀県での学生へのグローバル人材教育や市民への講演等の啓発事業、ファンドレイジング、子ども兵や小型武器、児童労働の問題に関する政策提言(アドボカシー)業務に従事。


【認定NPO法人 テラ・ルネッサンス】  https://www.terra-r.jp/index.html

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